俺がオメガのはずがない―――
自分の一生を左右する性別検査。
男女とは別に存在するα・β・Ω性は、
そのまま社会的地位をも分ける。
性別検査を受検したゆかは、
仲間内で自分だけがΩだという事実を突き付けられた。
クラスでの孤立、αである友人の大我を恐れ、
Ω性であることをひた隠しにするゆか。
しかし保健室に駆け込んできた幼なじみである薫の様子を見て、
大人しく地味な彼が自分と同じΩ性だと気付き――?
<登場人物>
ゆか……自分につり合った友人達と過ごしたい今どきの男子。
気軽な気持ちで性別検査に臨む。
薫………ゆかの幼馴染。
大人しい性格で、子供のころはいつもゆかの後ろをついて歩いていた。
大我……ゆかの友人。
仲間内で一人だけα(アルファ)判定を受ける。