《宋元佛教文化史研究》简介:
本書は、十世紀半ばから十四世紀半ばまでの中国仏教の文化史的研究を主としたものである。表題を宋元としたが、宋代のなかには遼金の華北領を含んでいる。周知のごとく、契丹族の遼は長城以南のいわゆる燕雲十六州を領有し、ついで興った女真族の金は華北一円を支配して南宋と対峙した。それらの領内では漢人が生活し、伝統的な漢文化が行われていた。そこで、この時代の中国全体の社会、文化の流れをつかむためには、南北両宋とともに、少なくともこれらの地域もあわせて見ていかねばならない。したがって、厳密には宋・遼・金代とすべきであるが、本書ではこの時代をまとめて宋代とした。
《宋元佛教文化史研究》目录:
第1部 宋元仏教の北流とその影響(宋元時代の慈恩宗;宋元時代の杭州寺院と慈恩宗;宋代における東アジア仏教の交流;新出資料よりみた遼代の仏教 ほか)
第2部 宋元版大蔵経の系譜(漢訳大蔵経の歴史—写経から刊経へ;契丹大蔵経小考;『開宝蔵』と『契丹蔵』;元版大蔵経概観)
第3部 宋代の社会と宗教(宋初の政治と宗教;宋元仏教における庵堂;白蓮宗について;宋代仏教社会史について ほか)
· · · · · ·