「生活なんてやめらんねぇ。生活をやめたら死ぬんだよ!」もくれん11歳。
刻々と移り変わっていく娘の姿を残したいという、ごくシンプルな動機でカメラを手に取り、
やがて写真行為そのもののおもしろさにのめり込んでいく。
写すのは目の前にある日常と、そこに溶け込んだ違和感、
そして、娘であり、いつかの自分自身の姿とも重なって映る、もくれんという11歳の女の子の姿。
「足並みそろえて並走しているようだけど、ごくなだらかな斜傾をくだっていく私と
その傾斜を軽足でかけあがるもくれんがすれ違う、その一瞬のスローモーションの中にある永遠。そういう時間の記録です」-あとがきより抜粋